カザフスタン国立舞踊アカデミーって?
- seikatonosaki
- 2024年7月3日
- 読了時間: 5分
こんにちは。seikaです。
このブログに辿り着いたあなたは、バレエ留学先をリサーチ中、もしくはカザフスタンへのバレエ留学を視野に入れている未来のバレリーナ、もしくは彼らの保護者の方々、かと思います。
今日はそんな皆様に、カザフスタン国立舞踊アカデミーのことを少しご紹介したいと思います。
私はカザフスタンに来て11年目、海外生活自体は今年で20年目で、気がつけば母国の日本で過ごす時間と海外で過す時間の長さが逆転してしまいました。
そんな私なので、ちょくちょく日本語にヘンテコなところがあるかもしれませんが、ご愛嬌という事でスルーしてもらえるとありがたいです。
では本題に。
カザフスタン国立舞踊アカデミーは、カザフスタンの首都アスタナにあります。
開校したのは2016年9月と、まだまだ新しいアカデミーですが、このアカデミーの最大の特徴はなんと言ってもその大きさと規模。
バレエだけでなく、民族舞踊、カザフ舞踊、社交ダンスなどの異なる舞踊を学ぶことができます。
ほとんどのバレエ学校では基本的に専科は一つ。
“バレエダンサー”になるための学校なので、クラシックバレエ専科ということになります。
なのでクラシックバレエ専科に、授業の必須科目として民族舞踊、コンテンポラリーダンスなどの科目があるのですが、カザフ国立舞踊アカデミーではクラシックバレエ専科の他にもカザフ舞踊専科、社交ダンス専科など、いくつかの専科があります。
つまり、バレエダンサーだけではなく、カザフ舞踊ダンサー、民族舞踊ダンサー、社交ダンサーを目指すことのできるアカデミー。(複雑な詳細がありますがここでは省略)
彼らは、日本で言う義務教育期間を終える17-18歳で卒業となり、プロのダンサーの道へ進んだり、大学進学したりするわけですが、このアカデミーではバレエやその他の舞踊の講師学部、振付師学部、バレエ評論家学部を備えた大学、大学院、修士課程への進学もできます。
ざっくり言うと小学校から大学院修士課程の学生まで学べる場ということです。
そしてこの巨大で細長いアカデミーは4階建てで、以下の3棟から成っています。
①バレエ棟
②住居棟
③学習棟
この3つの棟が一つの建物に収まっています。
①バレエ棟
その名の通り、バレエをするところ。
上に書いたように、小学校から大学院修士課程の学生たちが1日の中で一番長い時間を過ごすところです。
バレエ棟の総面積は12,776平方メートルで大小20のバレエホールと149席の観客席を備えたミニステージがあります。
バレエホールはそれぞれ100〜400平方メートルの広さで、どのホールも天井がとても高く、床にはダンサーの体に負担の少ないスプリングバーンとリノリウムが敷き詰められています。
私はたまにアカデミーに行くことがありますが、いつ行ってもバレエホールの設備には目を見張るものがあります。
(私の学生時代は床は斜めで木製…松脂の代わりにペットボトルに水を入れてレッスン前にはみんなで水撒きをしてたっけ…なんて思い出したり)
毎日のレッスンはもちろんピアノの生演奏。
日本のバレエ教室で生演奏で踊らせてもらえるところは少ないですよね。
そうそう。あまり詳しくは知らないのですが、バレエ用ピアノ演奏者の学部もあるそうですよ。
そして医務室もこの棟にあります。
学校専門医と看護師が24時間体制で対応してくれます。
怪我の治療のため、カザフスタンではポピュラーな理学療法機器などもいくつか置いてありました。
②住居棟
4階建ての住居棟は、小学生から大学院博士課程までの学生の寮、そして教員のための住居になっています。将来的に必要な場合は全寮制にできるよう、部屋数が用意されているそう。
教員のための住居は一般的なマンションです。
③学習棟
一般科目の教室が連なる棟で、総面積は10,434.7平方メートル。
実は私、初めて留学した12歳の頃は、舞踊学校では踊りしかしないと思ってたんです。
ところが留学してみると、日本の中学校よりも科目が多くてびっくり仰天。
8時半に始まる1時間目から最後の授業は18時頃まで、一般科目と舞踊の授業でつめつめだったのです。
今考えると当たり前の事ですが、当時の私には衝撃的で。
ダンサーを目指す者たちとはいえ、1人の人間として学業は必要ですものね。
知識が豊富であればあるほど、表現力も広がるのでしょう。
こちらのアカデミーでは留学生は一般科目が免除になるので、この棟を使うのは留学生用ロシア語の授業の時くらいかなと思います。
学習棟には教室だけでなく、集会場や図書館、会議室などもあり、さらに驚きなのは体育ブロックにあるプールとジム。
体育ブロックの使用は基本的に大学生からのようですが、ダンサーのための環境、設備が整っていて、とても羨ましいです。
ちなみに食堂があるのもこの棟で、この間アカデミーを訪問した時は、可愛らしい下級生がおやつのリンゴを丸かじりしながらゾロゾロと出てきました。
さて、長々と3つの棟の説明をしましたが、寮制バレエ学校の何が良いって、全ての教科を外に出ずとも済ませられること。
建物が細長い、と書きましたが、端から【バレエ棟→住居棟→学習棟】というように成っています。
バレエ学校では踊りの授業と一般科目の時間帯はバラバラ。
例えば…
1時間目 クラシック - 2時間目 歴史 - 3時間目 民族舞踊…
みたいな感じ。
一般科目の授業には洋服(下級生は制服)で参加しなくてはいけないので、一日何回も着替えをすることになるのですが、住居棟が真ん中にあるので、着替えと移動がとてもスムーズ。
何より、極寒期間が長いアスタナでは建物内で全て済むということはとても重要なのです。
このアカデミーがどれだけ学生ファーストなのか、この記事で十分わかっていただけたかと思います。
なんだか私、このアカデミーの宣伝部長のようになってます?
いえいえ、決して宣伝しているわけでは。
ただただ、留学に興味がある方にちょっとでも情報シェアができたらいいなと思って書いてます。
、というところで、初めてのblogはここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次は『カザフスタンとバレエ』について書いてみようかしら。
お楽しみに♪



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